ホームレイアウト

パブリックレイアウトと違ってホームレイアウトは何をやっても自由。安全上の制限はありません。簡単な作り方をお教えします。

場所がない?

 今増えているのは小さな曲線を走れる小型の車両で楽しむプチレイアウト(レイアウトとは模型では線路配置のことを言います)です。当社では半径0.5mの線路から揃っています。これなら2畳の広さで一回りできます。家の周りをぐるっと回ったり、植木をよけたりすることもできます。マンションのL型のバルコニーで楽しむことも可能です。室内で遊ぶこともできます。小型の車両に限られますが、移動も楽でいつでも気楽にプライベートに楽しめるのが大人気です。

線路の敷き方

 当社の完成線路はレールと枕木が溶接で頑丈に固定されていて、地面に多少凸凹があっても置くだけで十分走行を楽しめます。継ぎ目部分は本物と同じで、差し込むだけで上下左右に段差ができない構造です。基本設計がしっかりしていて精度、強度が高く、狂いがこない。仕様変更が無く供給も安定しています。予算に応じて買い足して楽しむことができます。

 室内で楽しむときは脱線したときに床を傷つけないように厚手のカーペットを敷いてください。継ぎ目は差し込むだけでもOKですが、曲線は外側のビスを1本だけ留めておくとより安全です。バルコニーではそのまま敷いてもよいですが、やはり床を傷つけないためと防音のために不要のカーペットなどを敷いた方がベターです。バッテリーは万が一転倒しても液漏れしないシールドタイプを使用してください。

 庭に敷くときは走らせるときだけ線路を敷いて、遊び終わったら片付ける場合と、常設する場合がありますが、普段は家に敷いて置いて、運転会では持ち寄って楽しむ方も増えてきました。同じ線路配置だとどうしても飽きがきますから、簡単に変更できるようにしておきましょう。まず家の図面を用意(なければ実測)して線路配置を考えます。カーブと勾配は緩いに越したことはありません。勾配は短ければ6%(1mで6cmの上下)位まではOKです。目で見て大体平らならばそのまま線路を敷いて、走ってみて脱線するところがあれば乗って走りながら枕木の下に板などを敷いて調整します。又はレーキなどで地面を平らに均してから敷けば調整が楽になります。こんなにラフな方法でも実用上は十分です。注意するのは芝生や雑草、砂などが歯車やチェーンなどに絡まらないようにすることです。雑草の防止には除草剤よりもザバーン(商品名)のようなシートを使う方が環境や効果の面で有効です。もう少し手間をかけてかっこよくするのなら、線路敷きに砂利を撒いて平らに均した上に線路を敷けば完璧です。水はけもよく調整も砂利加減で簡単にできます。砂利は荒すぎると調整しにくく、細かすぎると地面に埋まってしまいます。直径が1〜3cm位の物を5cm位の厚さで敷き詰めるとよいでしょう。ホームレイアウトはコンクリートなどの基礎は不要です。お金がかかりますし不要になって壊すときも大変です。基礎が必要なのはよほどの軟弱地盤か、高架などで集中荷重の分散が必要な場合、あるいは防犯のため固定が必要な場合に限ります。地面を掘ってブロックなどで正確な基礎を作るのはプロでも難しい作業です。安定した地盤を掘ってしまうと沈下などで2重の調整が必要になったり、凸凹な堅い物の上での調整はさらに難しいのでご注意下さい。線路のメッキや色が気になる人はペンキを塗ってください。トンネルを造ったり階段などの段差部分を利用して橋を架けると面白くなります。通路部分の橋は取り外しできるようにしておきます。橋の骨組みはイレクターという商品名の組み立て式のパイプなどが便利で、50cm位の間隔で組んで上面にコンパネという合板を切って取り付ければ簡単にできあがり、音も実感的です。いずれの材料もDIYショップで入手できます。線路を敷いたら常設の場合は継ぎ目をビスで固定すればずれることはありません。この説明を読んで頭でいろいろ考えて難しそうだなと思っている人、やってみれば逆に簡単すぎておもしろくないかもしれません。難しいことは何もありませんから是非挑戦してみてください。

 ご自分で本格的に工事をするのに必要という方には、お近くであればユンボやキャリアダンプ、ミキサーなどの機械や測量器などを有料でお貸しできます。つまづいたらアドバイスはすべて無料ですのでご安心ください。

線路の敷き方

お金をかけないで敷く

  1. まずレールジョイナーを取り付けます。どちら向きでも接続できるように、線路を真上から見て対角線上に固定して下さい。線路を持ち寄って遊ぶ事がある人は、進行方向左側固定と決めておくと便利です。ボルトナットを対角5.5mmのボックスレンチとスパナで完全に締め付けます。
    次に取り付けた2枚のレールジョイナーの隙間にマイナスドライバーを差し込んで少し開いておきます。こうしておかないと差し込みに苦労します。



  2. 設置場所に石ころが出っ張っていたら取り除き、雑草や木根も取り除いておきます。大体平らならばOKです。目安としてはボールが転がらない程度です。傾斜があるときは鋤取りや盛り土をして平らにして下さい。この段階では神経質な整地は不要です。
    地面の固さですが、歩いて沈み込むことがなければ問題有りません。転圧という突き堅めたりする作業も不要です。耕した後の畑のような地面や、雨が降るとぬかるんでしまうような場所は適しません。このような場所は砂利やコンクリートを入れて改良するか、橋を架けたりする必要があります。芝生や砂地も駆動装置に巻き込んだりしますのでそのままでは適しませんが、後で述べる雑草防止シートのような物で養生すれば敷くことができます。
      
  3. 設置場所に線路を並べて繋ぎます。ジョイント部分がくの字にならないように気をつけて下さい。レールジョイナーは差し込むだけで固定はしません。
    きれいに繋がって、障害物との距離も問題なく敷けたら地面に線路の位置をけがきます。
    線路の中心から30cm程度で両側に書いて下さい。すぐに作業を進めるなら良いですが、間が空く場合は雨などで消えないように深めに書くか、所々杭を打つようにします。
    位置がけがけたら一旦線路を片付けます。
      

  4. けがいた線の内側を、写真のような板でブルドーザーの要領で最初は枕木方向に、次はレール方向に使って均していきます。写真では地面が比較的固かったので30cm程度の金属の板を使いました。柔らかいときは60cm程度の木の板が使いやすいです。高い部分を削り取るのが基本です。低い部分に盛るときは良く踏み固めて下さい。
    この作業はめんどくさいですが、横着すると後でもっとめんどくさくなりますから丁寧にやりましょう。
    水準器は不要です。この説明全体で水準器を使う作業はしていません。水準器は慣れた人には有用ですが、初めて使う人は考え込んでしまいますから使わないで下さい。目見当が一番あてになり作業も早いです。

      
      
  5. 均し終わったら元通りに線路を繋げて、今度はレールジョイナーの相手側のボルトも完全に締め付けます。レールの隙間はピッタリくっつけて下さい。コンクリート路盤などに固定する場合以外はレールの隙間は不要です。
    敷きっぱなしではなく短時間で片付ける場合、レールジョナーの固定ボルトを全部締め付けるのが億劫な人は、直線は差し込むだけかどちらか片側1箇所、曲線はカーブ外側の1箇所か2箇所を固定して下さい。
    R4m程度を境に、急カーブではカーブ外側のレールの継ぎ目に少しでも段差があると脱線しやすくなります。急カーブではレールジョイナーを完全に締め付けて、継ぎ目の段差を無くすことが脱線防止の鍵になります。
      
  6. 線路を繋ぎ終わったら車両を走らせて脱線するところを直します。車両は人間が乗車する客車を使います。客車に乗りながら低速で走ります。脱線したら脱線した場所に印を付けて一旦バックして低い位置から線路を見通します。脱線した側の地面が沈んでいる場合は、脱線した側の枕木の下に土を詰め込んでレールの上から踏みつけます。脱線した側が沈んでいないときは、脱線した場所から車両分の長さ手前の位置付近で脱線した反対側の地面が盛り上がっていますから、少し線路を持ち上げてそこを削って下さい。
    こうやって脱線する場所を直していきます。重さがかかっていないときに線路が浮いていても、走ったときに脱線しなければそれでかまいません。
    脱線しないで走るようになったら、杭(5寸くぎなど)で線路の位置を地面にポイントしておきます。ずれたときの修正や、片付けて再度敷くときの目安になります。

           
      
    写真の線路はR1.75mと直線1.5mの楕円で、レールジョイナー付けから完成まで一人でゆっくりやって2時間程度でした。

少しかっこよく敷く

  1. 上記の4までは同じ作業です。この敷き方では片付けずに敷きっぱなしが基本になります。片付ける場合は踏みつけて砂利を荒らさないようにする工夫が必要です。
      
  2. 雑草防止シートを敷きます。写真の物はホームセンターで1m幅20m巻で¥2000位でした。スリーエムのザバーンはもっと高いですが、ホビー向けならばこれで十分だと思います。
    1m幅では広いので半分に切って使います。カーブの部分は矩形に折り込んで敷いていきます。風があるとめくれてしまうので線路を重しに置いてありますが、ペグなどで固定してもかまいません。雑草防止シートはシートの下からの雑草は生えてきませんが、砂利の上からは雑草が生えます。ただし根が付いていませんから草取りは容易で、草ぼうぼうにはなりませんからシートを使う価値は有ります。

      
      
  3. 砂利を買ってきました。これもホームセンターで一袋¥200位でした。1粒2cm位の大きさです。路盤材という名でもっと安い物があることもあります。
    これを雑草防止シートの上に撒くのですが、こつがあります。袋の端を全部切り取って、写真のように袋の幅を生かしてずらしながら撒いていきます。
    この例では少しけちって1袋で幅は40cm、長さ1m位に撒きました。厚さは2〜3cm位です。雑草防止シートを使わないときは地面に埋まっていってしまいますから、もう少し厚く撒く必要があります。厚く撒くことで「お金をかけないで敷く」の4の地ならしを省略することもできます。厚く撒くときは下層を大きめ、上層を小さめの粒度にするとコストを抑えて調整も楽になります。
      
      
      
  4. 撒き終わったら均します。ここでまたテクニックです。地面を均したときに使ったような板ではうまく均せません。写真のように手のひらを使って前後左右になでるようにして均していきます。ここでも水準器は使いません。目見当です。
      
          
      
  5. 次に特製工具の登場です。40cm×30cm程度の板と木片(車両を作ったときの端材でOK)で写真のような道具を作ります。角材は持ち手で、裏からビス留めしてあるだけです。これを使って砂利の上をぱたぱたとずらしながら叩いていきます。あまり強く叩く必要はありません。簡単に平らになっていきます。
      
      
       
  6. またまた目見当で平らになったら、線路を載せて繋いでいきます。このとき注意するのはせっかく均した砂利を荒らさないように静かに繋ぐことです。最初にレールジョイントをハの字に広げた作業がここで威力を発揮します。繋いだらボルトナットをすべて締め付けます。

      
      
  7. 脱線の直し方は上記の6と同じですが、砂利なのでやりやすいです。実際説明のために線路を敷きましたが、土の時はこの作業が数カ所必要でしたが、砂利敷きではこの作業は不要でした。

    線路は「お金をかけないで敷く」と同じですが、この方法では最後の脱線修正が無かったので作業時間は同じく一人で2時間程度でした。
      
  8. ご説明したような敷き方では、最初は調子よく走っていてもしばらくたつと脱線が始まります。どうしても保線は必要ですがそれもまた楽しみの一つとして考えましょう。安定してくれば保線の回数も減ってきます。線路脇のラインをきれいに仕上げるには、簡単には溝を掘って砂利止めにするか、煉瓦などで囲む方法があります。先に作ってしまうと作業しづらいので最後に仕上げた方が良いでしょう。プランターなどで囲んで花を植えれば奥様の理解も得やすいのでは?

舗装した場所に敷く

屋上への敷設例です。水勾配がありますがこの程度なら問題ありません。線路の下に厚手のカーペット等を敷けば、脱線時の床の保護と防音になります。写真の曲線はR2mです。このときの作業時間は一人で10分程度です。片付けは3分。早いですね。
舗装された平らな場所ならば、ほとんど調整無しで使用できます。舗装路面での調整は枕木の下に薄板を入れて行います。敷きっぱなしにするときは、調整が済んだら少し線路を持ち上げて枕木の下面を良く拭いて薄板を接着します。路面ではなく枕木の方に接着して下さい。接着剤は建築用のシリコンかウレタンのシーリング剤が安くてお勧めです。

   

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当社製品をご利用いただきコンクリート道床での施工をご予定の場合、トラブルを防ぐために当社に直接ご連絡いただくと同時に、ご依頼の設計事務所様あるいは工務店様等にホームページを参考にされるだけではなく当社に事前にご相談いただくようお勧めください。
業務の都合でお客様のご希望建設時期に予定が合わない場合もございます。悪しからずご了承ください。

新築、改築の際にご計画の場合は、遅くとも建築確認申請前に線路の設計が終わっている必要があります。設計ご依頼の場合は出来るだけ早くご連絡くださいますようお願いいたします。建築物の設計が終わった段階で線路を追加するのは難しい場合が多く、建物や外構の移動など設計のやり直しが必要になります。順序として線路の設計を最初にする事をお勧め致します。

ホームレイアウトの設置可能場所は地方税法(固定資産税関係)による土地の用途制限を受けていない場所(主に宅地、雑種地)に限られます。その他の場所では用途変更や転用が必要です。また労務としての荷物の運搬等には使用できません。

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